新たな交流拠点としての道の駅オープン

 

角田市では、2019年4月19日に「道の駅かくだ」が新たにオープンしました。
道の駅新設の狙いはどこにあるのでしょうか?

市長就任後に策定した第5次総合計画の中で、目指す都市像を『人と地域が輝く田園交流都市』と掲げました。

市の豊かな自然環境や、一次産業を指して『田園都市・角田』とずっと言われていましたが、そこに多くの人に来てもらい交流することによって、さらに市を活性化していこうという狙いで、交流の拠点となる道の駅を作りました。

場所は、市で利用者が最も多い施設である『角田スポーツセンター(Kスポ)』のすぐ側です。

Kスポ内の遊具で親子が遊んだり、スポーツをしたりするのと同時に、道の駅で美味しいものを食べて、買い物をするという楽しみが増えたと思います。

実際、今年のゴールデンウィークには、Kスポ内の公園がぎっしりになるくらい、親子連れの方々にお越しいただきました。

道の駅で販売しているソフトクリームを食べたり、ピザを食べたりしながら過ごしているのを見て、狙った通りだなと思いました。

数字としても、オープンから8月末までの4か月余りで、1億4000万円を越える売り上げを記録しました。

交流人口から定住人口へとつなぐ糸口を探る

 

角田市のさらなる活性化に向けて、大友市長が強化したいと考えている点についてもお聞きしました。

地方創生において重要なのは、『まち・ひと・しごと』。

1つ目の『まち』については、活気のあるまちにするための交流人口の拡大が急務です。

上述の道の駅やKスポといった施設運営を中心に、『様々な仕掛けをすればできる!』という自信がついています。

市の職員たちも、こうすれば角田市は新聞に掲載される、テレビで報道される、というPRのコツが徐々に分かってきたので、私が指示しなくても勝手に動いてくれています。

2つ目の『ひと』については、少子化対策と定住促進に取り組んでいます。

少子化対策として、角田市では婚活イベントの開催を積極的に行っていました。

全国的に報道されたこともあり上手くいっているように思えましたが、イベントを行ったところで、カップルは出来ても結婚に至ったケースはあまりありません。

今年度からは婚活イベントを廃止し、その分の予算で、結婚した人に対するお祝い金を出すことにしました。

また、定住促進として住宅の取得支援も行おうかと考えています。

3つ目の『しごと』に関しては、角田市内の有効求人倍率は1を超えており、市内に仕事はあっても、働きたいという人がなかなかいない状況です。

角田市にある大手企業は、非常に成績がよく、人が足りないので求人を出していますが、角田市内だけの求人では足りず、関東方面まで求人を出して、雇用しています。

上述の定住促進と重なる部分もありますが、関東方面から角田市内に働きに来た人たちが角田市に住んでもらえれば、一番良いと思います。

しかし、現状は仙台市近郊に居を構え、なかなか角田市には住んでくれません。

裏を返せば、通勤人口含めて、交流人口は実はたくさんいるということです。

その人達を定住につなげていくにはどうすればいいのかという点が難しいところです。

 ” 頑固な公務員” を目指して

 

最後に、職員を経験された大友市長からの目線で、職員の皆様へのメッセージを頂きました。

いつも言っているのは、『市長になったつもりでやってくれ』ということです。

役所の職員というのは常に市民の模範というか、モデルでいなければならない立場です。

市長はいつも注目される存在ですが、それと同じように職員も注目されているというつもりで仕事をするよう、心掛けていただきたいです。

住民の中には『公務員は頑固だ』と言う人もいますが、公務員は頑固でなければならないと、私は思っています。

ここで言う頑固というのは『やるとなったら、とにかく本気になってやり遂げる』ということです。

角田市のことを真剣に考え、本気で日々の仕事に取り組むことを期待しています。

職員時代から角田市の地域資源やまちづくりについて考え、実行している大友市長。

目指す市の姿の実現に向かって、”頑固”に取り組まれる姿勢が印象的でした。

貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

 

 

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佐藤 桃子 MOMOKO SATO

東北大学経済学部在学中。
2018年2月にMAKOTOグループにインターンとして参画。地方自治体向け新規事業開発、広報等の業務に従事。

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