職員の能力を十分に発揮して頂く為に、具体的に取り組んでいる事を教えてください。

私が市長になり職員を受け持ったのは、震災から6年が経った時でした。

震災後の6年間は、職員を外部の研修に出せず、逆に全国から数十人もの派遣職員に来て頂いている状況でした。

しかし、ある程度復興に向けた方向性も見えてきているため、今年度は外部の研修機関に送り出すなど、人材育成の機会を積極的に設けています。

今年は思い切って予算もかなりつけています。

前述したとおり、これから自治体間で競争をしていくことが考えられるので、その競争で勝つために職員の能力を伸ばさなければならないと考えています。

具体的には、指示を待つだけではなく、自分の頭で考え、提案できるような職員に育ってほしいです。

被災地域とはいえ、いつまでも国の援助を受けていられないため、1日でも早く自立できるよう、職員の力をアップさせていく必要があります。

国に逆提案出来るような体制になっていかないと、自治体の自立はありません。

 

今後、市長のアイディアで新たにやってみたいことはありますか。

現在、被災元地の活用をどうするかという課題に向き合っています。

被災した農地や畑、宅地は、現在約42ヘクタールにも及び、現在は草だらけの状況です。

そこに、梅を植えて花里を作ることで地域おこしを出来るのではないかと思っています。

「令和」の由来となった歌にちょうど「梅」が入っていますし、地元の酒造にそこで収穫した梅を活用して梅酒を作ってもらえば、東松島がさらに盛り上がるのでは、と期待しています。

 

職員の皆さんにメッセージをお願いします。

職員の皆さんは、市民から選ばれた公約・政策を実現するための原動力そのものです。

市民のため、町のために働くという自覚、高い志を持ち市役所職員を務めている人も多いと思いますし、厳しい就職試験をクリアしている程、能力が高く、信頼しています。

残り2年の復興創生期間で、そんな職員の皆さんと力を合わせ、東松島市のため、市民のために、「創造的復興」をなんとしてでも成し遂げたいと思います。

復興の加速・完結、そして、震災前以上の状態に東松島市を再構築し、市を盛り上げようとする渥美市長。

職員の力を十分に発揮するための環境づくりにも力を入れている点が印象的でした。

この度は貴重なお話しをお聞かせいただき、誠にありがとうございました!

 

 

 

佐藤 桃子 MOMOKO SATO

東北大学経済学部在学中。
2018年2月にMAKOTOグループにインターンとして参画。地方自治体向け新規事業開発、広報等の業務に従事。

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