起業するには「ビジョンの明確化」と「価値提供の明確化」が必要になります。この記事では、2つの明確化の具体的な方法とコツについて解説していきます。また、起業するなら利用したい「補助金・助成金」について、自分にあった制度をリサーチするための方法についてご紹介していきます。

 

1.はじめに

起業に関して、このようなお悩みはありませんか?

✓ 起業に興味があるが、何から準備していいのか分からない
✓ 経営の原点に立ち返り、会社の方向性を再確認したい
✓ 「明確化」が重要なのは分かるが、やり方がピンとこない

こういった方々に向けて、この記事では『テンプレートを使って、ビジョンと提供価値を明確化する方法』をお伝えしていければと思います。

私たちMAKOTO WILLでは、これまでの創業支援を通じて「起業したいが、何から準備したらいいのか分からない!」という起業家にたくさん出会ってきました。そういった方々にお伝えしていることが、「ビジョンの明確化」と「価値提供の明確化」から始めると良い、ということです。

この記事を通じて、起業や経営に挑戦する皆さんの「ビジョンと提供価値の明確化」にお役立ちできれば幸いです。また、記事の最後には、自分に合った補助金・助成金の探し方に関するお役立ち資料もご用意しています。よろしければそちらも是非ご覧ください。

 

2.ビジョンの明確化

MAKOTO WILLが起業家の方とメンタリングを行う際に大切にしているのが「ビジョンの明確化」です。具体的にやることは、①感情曲線(人生曲線)の作成、②起業動機の言語化、以上2つです。

これらをビジョンは声に出して語るほど「自分は何をしたいのか?」が整理され、整理が進むほど「あなたが本質的にやりたいこと」や「あなたが本質的に目指したい姿」が自然と理解できるようになります。また、誰かに聞いてもらうことで、人々の共感を集めることができたり、ときには何らかの行動を促すことも出来ます。このような2つの理由から、あなたの掲げるビジョンを声に出して語ってみることがとても重要です。

①感情曲線(人生曲線)の作成

起業を決意した背景を突き詰めることで、みなさんが本質的にやりたいこと・目指したい姿が整理されていきます。きちんと整理されたビジョンには、人を動かす説得力が生まれます。感情曲線のワークによって、自分の人生にとって大事な出来事(=原体験)を可視化することができ、人生の山と谷がどこにあるかが整理され、自分が起業を決意した背景を突き詰めるヒントになります。早速、感情曲線を作成してみましょう。

<ルール>
1.まずは、人生にとって大事だったと思う出来事(=原体験)を8つ考える。
2.横軸を“年齢”、縦軸を“感情の大きさ”とし、8つの原体験がある地点を繋げる。
3.喜びや楽しさに満ちた感情は“+”、悲しみや絶望を抱えた感情は“-”にする。

<原体験の選び方>
・ハッキリと覚えていて、強い感情がある
・起業を意識したり決断した出来事である
・あなたの主観で大事と思ったものである

上記の<ルール>と<原体験の選び方>を参考に、感情曲線を作成してみましょう。
必要であれば、こちらから記入フォーマット(PDF)をダウンロードできますので、是非ご活用下さい。

②起業動機の言語化

感情曲線は書くだけで終わらせるのではなく、起業動機として声に出して説明する必要があります。身近な相談相手や壁打ち相手を見つけておくと良いでしょう。とにかく声に出してみること、そして誰かに分かりやすく説明をしてみてください。

<工夫するポイント>
1.「なぜ起業したいのか」という問いを立てて、感情曲線を参考に「○○したいから」で答える。
例)○○という社会課題を解決したいから。○○な人を助けたいから。
2.上記の答えに至ったきっかけを、感情曲線を参考に説明する。
3.どんなに強い想いでも、1分で簡潔に説明することを心がける。

上記の<工夫するポイント>を参考に、声に出して起業動機を説明してみましょう。
皆さんの起業動機を深掘るために、弊社から簡単な質問事項を用意しておきました。声に出して説明が終わったら、下記の質問に回答してみましょう。

Q1.○○について、なぜそう思うのですか?[理由の深堀]
Q2.○○とは、どういうことでしょうか?[抽象部分の具体化]

 

3.提供価値の明確化

起業家にとって、思いつきでビジネスを始めることは非常に危険ですし、なによりも不安が大きいはずです。一般的には、小さい仮説検証を重ねて、ある程度ビジネスとして成立することを見越した上で、資金調達を進めていきます。つまり、皆さんがまず初めに行う「小さな仮説検証」をどれだけ質の高いものにしていくか、ということが重要です。

「小さな仮説検証」の計画を立てる時に最も重要なポイントは、提供価値の明確化です。一般的には、リーンキャンバス(※1)を用いて提供価値を整理して行きますが、リーンキャンバスを単に埋めるだけでは、あまり意味がありません。今回はリーンキャンバスを使いながら、MAKOTO WILLが創業支援の現場で実際にお伝えしている工夫をご紹介し、提供価値を明確化できるようになって頂きます。

(※1)リーンキャンバス・・・ビジネスアイデアを9つの要素に分割した図。アイデアを効率的にすばやく事業化させるために使われる。

<ルール>
1.各項目は10分間で一気に書き上げる。(途中で休憩しない)
2.簡潔に書く。
3.空欄があってもいい。
4.今分かる範囲で書く。
5.今回は「顧客」「顧客の課題」「提供価値」のみを記入する。

<工夫するポイント>
「顧客」
・自分のビジネスで、喜んで欲しい人を想像する。
・人物像が思い浮かぶくらい具体的に書く。
・真っ先に製品を買ってくれそうな人を想像する。

「顧客の課題」
・顧客はどんな課題を持っているのかを想像する。
・顧客が持つ課題から、どんな需要が生まれるかを想像する。
・課題と需要は、切り離して考える。
・課題から生じた需要を満たすために、顧客はどんな行動を取っているか想像する。

「提供価値」
・その提供価値は、どのような点で独自の価値であるかを考える。
・顧客を意識したメッセージやアピール文を想像する。
・顧客が泣いて喜ぶような価値であるかを考える。

上記の<ルール>と<工夫するポイント>を参考に、リーンキャンバスを作成してみましょう。
必要であれば、こちらから記入フォーマット(PDF)をダウンロードできますので、是非ご活用下さい。

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