仕事の一部をアウトソーシングする、外注するといったことは、どこの企業でも行われている一般的な業務です。

 

経営課題の解決や専門ノウハウが不可欠の業務の場合は「コンサルタント」。単純業務やマニュアル化された工数のかかる業務などの場合は「クラウドソーシング」に、それぞれ外注することが多いです。

最近では、「副業人材」という新しい選択も普及しはじめたことで、一部の業務には高い専門性が必要だが正規雇用する予算はない、外注したいがノウハウが社内にたまらない、といった課題にも対応できるようになってきました。

 

今回の記事では、「自分の会社には、どんなアウトソーシングが必要なのか?」という疑問について整理し、みなさんの最適なアウトソーシングの選択にお役立ちしていこうと思います。

 

1.アウトソーシングを比較検討

課題タイプ①:「会社経営にとって重要な課題!しかし、熟考している時間はない!」

このように、重要度の高い経営課題だが、社員を教育する費用も時間もないという場合、コンサルタントを活用すると良いでしょう。

コンサルタントは、他社での解決策やノウハウを豊富に持っており、自社では作り出せいような質の高い解決策を、一定期間内で提示できるという点で非常に有効です。しかし、求める水準が高くなればなるほど、その分コストも増えてくるので注意が必要です。つまり、経営課題の緊急度、重要度が高くなると、コンサルタントに求めるスピードと品質が高くなるため、それ相応の対価を支払う必要があるということです。

こうしたことから、コンサルタントは予算に余裕がある場合、緊急度・重要度・費用対効果において、最適なアウトソーシングであると言えます。

 

課題タイプ②:「猫の手も借りたい!もっと重要度の高いタスクに手を回したい!」

やることが明確、あるいはきちんとマニュアル化されたタスクを誰かに任せ、より重要度の高いタスクに取組む必要がある場合、クラウドソーシングを利用するのが良いでしょう。

基本的に、クラウドソーシングは細分化された、やることが明確な仕事を依頼するときに活用するものです。そのため、経営課題としてそこまで緊急度や重要度の高くない、しかし人手がどうしても必要といった業務を依頼すると良いでしょう。時給制か固定制で選択できるのが一般的で、成果物の種類に応じて柔軟にコストを調整することが出来ます。これまで社内で何時間とかけて人件費がかかっていたものを、クラウドソーシングで固定化することによって、コストを大幅に削減することも可能です。

こうしたことから、業務がきちんとマニュアル化できる場合、クラウドソーシングは、緊急度・コスト削減・社員のリソース適切化において、最適なアウトソーシングであると言えます。

 

課題タイプ③:「会社にノウハウを溜めたい!ただし、プロを正規雇用する予算は無い!」

このような場合、「副業人材」がとても有効です。副業人材は、他のアウトソーシングとは比較軸が少しだけ異なります。

「この業務に求められるノウハウは、この会社にとって、この先も必要か?」という問いかけをしてみましょう。もし、答えが「はい」であれば、副業人材の活用を検討していただくことをおすすめします。

副業人材とは、本業で専門分野のノウハウを活かして成果を上げている、いわゆる“プロ人材”です。もちろん、このようなプロ人材を雇用できる予算があるなら、コンサルタントもクラウドソーシングも要りませんし、どこの企業でも今頃そうしているでしょう。しかし、そのような“プロ人材”を「どこの企業でも雇用できる方法」こそが、副業人材です。その理由は、コミット度が非常に柔軟に選択できるからです。

営業チームで例えると、最もシンプルな関わり方として「振り返りのミーティングに参加して意見をもらう」、少しコミット度を高めて「営業に同行してもらい、指導してもらう」、さらにコミット度を高めると「営業のみを完全にお任せする」、というようにコミット度が柔軟に選択出来ます。これによって、会社の予算に応じてコストを柔軟に調節でき、なおかつ社内にノウハウを残すことでスキルを内製化することができるのです。もし内製化が進めば、社員が今まで以上の成果を発揮するようになったり、中には、今までコンサルタントに外注していたものを自社で生産できるようになるという可能性もゼロではありません。

こうしたことから、副業人材の活用は、社員の教育・柔軟なコミット度・高い専門性において、最適なアウトソーシングであると言えます。

 

2.アウトソーシングを活用する前に

アウトソーシングを活用する前には、必ず、自社の経営課題が何かを確認する必要があります。前章では、よくある経営課題を3パターン取り上げ、それぞれに最適なアウトソーシングを提示しました。

「会社経営にとって重要な課題!しかし、熟考している時間はない!」
「猫の手も借りたい!もっと重要度の高いタスクに手を回したい!」
「会社にノウハウを溜めたい!ただし、プロを正規雇用するは予算無い!」

アウトソーシングを活用する前には、経営課題が発生している理由が、緊急度が高いのに手が回らないからなのか、それとも重要度が高いのにノウハウが足りないからなのか、この点はしっかりと整理する必要があります。

緊急度が高いのに手が回らない場合、クラウドソーシングに向けて、業務内容の整理、誰でも分かるようなマニュアル作り、こういったことが必要です。

重要度が高いのにノウハウが足りない場合、内製化が必要なら副業人材の活用、業務の規模が大きくて内製化が不要ならコンサルタントの活用、それぞれに向けて準備を進めます。

(副業人材を活用に向けて準備が必要な方は、コチラの記事を是非ご覧ください。)

 

例えば、これまで成果を出していた人材が突然退職をしてしまった場合、新しく人材を育てるには時間とコストとノウハウが必要になります。成果を出していた人の仕事を一時的に補填できるように社内にノウハウを蓄積させておくことで、突然人材育成が必要となった時に対応しやすくなります。そのため人材が個人で持つスキルや経験則に依存するのではなく、組織としてメンバーが持つノウハウを共有しやすい仕組みを作り上げ、誰がやっても同じクオリティを作り出せるようにすることが大切です。

一つ注意点として、どんなに優秀なアウトソーシングであっても、成果物に対する認識共有をしっかりと行わないと、思っている成果物は生まれず、コストが無駄になってしまうことがあります。

(副業人材と成果物の認識共有を進める際は、コチラの記事が参考になるかと思います。)

 

まとめ

今回の記事では、「自分の会社には、どんなアウトソーシングが必要なのか?」という視点から、よくある経営課題3パターンを提示しました。そして、それぞれに最適なアウトソーシングを活用する前に必要な準備についてお話しました。

今回のお話を表にまとめました。皆さんの最適なアウトソーシングの選択にお役立ちさせて頂ければと思います!

成果までのスピード 重要度 コスト ノウハウの内製
コンサルタント 短期的 高い 高額
クラウドソーシング 短期的 低い 安価 ×
副業人材 依頼する案件による 依頼する案件による 安価~高額まで柔軟に対応可能

 

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました!

 

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