2020年10月28日、「地方で副業しナイト!part2~ローカルDXを推進する起業家と副業で関わる有名IT企業の人に聞いてみた~」を開催しました。

近頃ニュースなどでよく話題にされるようになった「地方での副業」。

働き方改革で終業時間も早まり、退勤後のアフター5で自分のスキルを磨く方や地方貢献のために地方企業で副業したいという方が増えてきています。

 しかし、実際に地方での副業を考えている方の中には地方でどんな人材が求められているのか分からないという方もいるのではないでしょうか?

今回は、地方企業で叫ばれているDX(デジタル・トランスフォーメーション)化」をキーワードに、福島県郡山市で地方中小企業向けにローカルDXを推進する株式会社プレイノベーション 代表取締役 菅家元志様、そして株式会社メルカリで働きながらプレイノベーションで副業をされている西丸亮様の2名をゲストに迎え、お話を頂きました。

テレワークの普及により、働く場所を選ばなくなりつつある今だからこそ、「自分のスキルを生かして副業してみたい」、「副業するにあたって受入企業の生の声を聞きたい」という方に必見の内容となっております。今回ご参加頂けなかった方にもぜひご覧頂きたい当日のハイライトをまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

 

[司会進行]

鈴木 省吾 / 株式会社MAKOTO WILL

尚絅学院大学人間心理学科卒。大学卒業後、在学時に興味をもっていた広告事業を学ぶためにリクルートライフスタイルに入社。東北の飲食店の広告戦略や営業戦略などをメインに担当。その後、リクルートの求人広告代理店に転職し、採用戦略の立案や人材採用のサポートを経験。東北の中小企業の人材課題の解決に奔走。MAKOTOWILLでは、自治体連携事業や起業家の支援、副業人材の受け入れサポートなどを担当。

 

[ゲスト]

菅家 元志 / 株式会社プレイノベーション 代表取締役

1987年、福島県郡山市生まれ。 福島県立安積高校卒、慶應義塾大学商学部卒、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程修了。修士課程を修了した年の2013年に故郷・郡山市で株式会社プレイノベーションを創業、代表取締役社長に就任。教育・医療・福祉・交通・建設等の多岐に渡る分野で、地域の中小企業を対象にした新規事業開発や、IoT・AI・クラウド導入支援などのローカルDX推進を手掛けている。2018年には地元建設会社との合弁会社としてビルディングサポート株式会社を創業、取締役社長に就任し、福島から日本全国のローカル建設業を変える事業開発に挑戦中。

 

西丸 亮 / 株式会社メルカリ

1988年、福島県いわき市出身。福島県立湯本高校卒。中央大学大学院公共政策学研究科修了。新卒で株式会社スマイルズに入社し、店舗運営やWeb社内報の運営・企画・執筆に携わる。その後、株式会社CINRAに入社。クリエイティブ業界の求人サイト「CINRA.JOB」の企画・編集などに従事。2018年、株式会社メルカリに入社して以降、主に採用ブランディングを担当している。2020年より株式会社プレイノベーションにて副業として関わり、ローカルDX推進に携わる

 

 

 

 地方のDX化を推進するプレイノベーションの事業

菅家(プレイノベーション)

まずDXという言葉について簡単にですが改めてご説明させて頂きます。経済産業省で出ている定義では、「データやデジタル技術を駆使して、ビジネスに関わるすべての事象に変革をもたらすこと」としています。ですが、私自身としては「会社をより強く、より良くしていくためのキッカケであり、アクション」だと考えています。日々限られたリソースの中でお客様に向き合うことを通して、事業を作るだけでなく、会社自体のあり方をも考えることがDX化にとって必要だと感じています。

弊社では事業として3つの軸を持っています。

B・・・・・経営コンサルティング
D・・・UIやUXなどのデザイン制作
T・・・・・・システム開発や運用

 

具体的な案件としては、自動車整備会社のシステム運用開発や中小の建設業の企業様向けのアプリを開発しつつ、AIやデータを活用した経営のためのお手伝いをさせて頂いております。

 

プレイノベーションで副業する西丸さんの例

菅家(プレイノベーション)

実際に弊社で副業をしている西丸さんの例を簡単に紹介させて頂きます。

西丸さんは、週5時間ほどのコミットで働いてもらっています。業務内容としては、弊社のクライアントワークでお客様へのコンサルティングの伴走、プレイノベーション自体のコンサルティングですが、詳しい説明は西丸さんにして頂こうと思います。

 

西丸(メルカリ)

自分自身は福島の出身で、大学では福島に関する研究をしていたこともあり、実は菅家さんとは10年ぐらいの仲になります。

本業はメルカリでブランディングをする部署に所属していて、採用やサービス、コーポレートなど多様なブランディングに携わらせてもらっています。

会社がどんな場所でも働ける体制を整えているので、普段は福島と東京を行ったり来たりしている状況です。

 

副業するきっかけは、東京の緊急事態宣言が出た際に一旦福島に戻るという決断をした時で、せっかく福島にいるだから何か自分の持っているスキルで、この土地にアウトプットしたいと思ったからなんですね。

そんな中、福島で菅家さんと飲みに行った時に、「うちでこういう課題があるんだけど、西丸サポートしてくれない?」と誘われまして、働くことになりました。飲みの席での、たわいも無い話からでしたね。

 

僕自身が実際に副業するようになって感じたのは、地方でビジネスをする方が難しいということです。

首都圏のベンチャー企業やスタートアップの持つスキルやナレッジを、地方でそのまま流用することは難しいということです。首都圏と地方における微妙なコンテクストの違いを見極めることができないと、良いものが良いと認められないという事態も起きてしまいます。都会の論理は通用しないし、むしろ難しいかもしれない。地方には地方の答えがあるということも、副業を通じて学びましたね。

 

菅家(プレイノベーション)

西丸さんは週に5時間程稼働してもらっていますけど、週5時間だとなかなか時間としては限られてきますし、本業もお持ちなので、相談や打ち合わせなどは平日の朝一や土日などにすることが多いです。

今回のイベントは副業がテーマですが、弊社では、欲を言ったら正社員、あるいは業務委託形式でのフリーランスも募集しています。副業という形の場合、がっつりお客様に向き合うというのは難しかったりするので、フロントはあくまで私たちが担うとして、その中で出た課題などを副業人材の方のスキルを生かして相談してもらっています。場合によっては、お客様とのお打合せにアドバイザリーとしてZoomでのミーティングに参加してもらうこともありますが、難しければ事前に一緒に議論して煮詰めた内容をお客様に提案したりすることもあります。

 

今、地方で求められる人材とは?

鈴木(司会)

ここからはクロストークという形でお二人にお話を伺っていきます。

まず地方で求められる人材、地方企業が抱える課題という観点に関してお二人のご意見を教えてください。

 

菅家(プレイノベーション)

日本では大企業も含めて、デジタル人材をしっかりと内省化できていないケースが多いと思います。特に地方企業だと、情報システム専任の方がおらず、基本的に業者頼みというケースが少なくありません。しかし、実際にDXが必要だとなった際に、業者にその都度委託する形だとなかなか厳しいと思います。

何が言いたいかというと、地方の企業様の現状を理解した上で、ITのスキルやナレッジを活かすことができる人材や、外部の業者やフリーランスの方をファシリテーションしていける人材が必要なのではないか、と感じています。しかし実際にそのような人材を採用・育成しながらDXを進める企業は少ない印象です。そのため、弊社にご相談頂くケースが増えている気がします

鈴木(司会)

西丸さんは、この辺りについてはどう思いますか?実際に一緒に働かれていて。

 

西丸(メルカリ)

僕が所属する会社は2,000人規模ということもあり、仕事が縦割り分業になりがちなところがありますが、東京から地方で働こうとしている人には横断型のスキルや知識が必要だと思っています。自分自身は編集や制作などのクリエイティブ側の人間ですが、その他のタイプの人にも「一つの分野だけだと仕事の幅を広げにくい」という課題感は当てはまるのではないでしょうか。

“違う分野の人から自分の仕事がどう見られるのか?”という視点を常に考えて、時にはビジネス側やクリエイティブ側など、自分には無い視点で仕事を俯瞰しなければならないので、浅く広くというより、広く深くが問われるというか……。だから大変ですよね(笑)。

 

鈴木(司会)

ありがとうございます。地方で副業されている方は、どんな理由で副業をしているケースが多いのでしょうか?

 

西丸(メルカリ)

シンプルに自分のためになるからだと思いますが、多種多様ではないでしょうか。地方の企業でやったことをポートフォリオに書きたい人もいますし、自分の力を試してみたいなど、色々ですね。ただ、お金のためにやるという人はあまり多くないような気がします。言わないだけかもしれませんが(笑)

でも、みんな伸び伸びとやっているように思います。自分が日頃、本業で、できないような仕事に携わりたいと思う人は、副業に向いていると思いますね。

 

鈴木(司会)

なるほど、みなさん自己成長のためにやられている方が多いのですね。

参加者からの質問でもありましたが、本業と副業のバランスの取り方についてはどう思いますか?

 

西丸(メルカリ)

よく「私副業忙しいので」と言う人がいますが、本業も副業も100%でやるくらいの気力、体力がないと厳しいと思います。

ハードルを上げる訳ではないですが、会社の利益になるようなことを仕事にするわけですから、やるからには覚悟は必要です。でも、もちろん本当に時間を取れない時は正直に伝える。そういう人間臭いコミュニケーションは大事だと思います。菅家さんは時に厳しいですが(笑)、寛容で助かっています。

 

おわりに

いかがでしたか?

今回は、地方企業の課題であるDXに取り組まれている菅家様、地方で副業する西丸様にお話を伺いました。

副業人材として持ち合わせておくべきスキルやマインドセットについて、ぜひご自身の副業プランにもご活用頂ければと思います。

 

株式会社プレイノベーションについて https://plainnovation.com/

 

※現在MAKOTO WILLは「令和元年度補正大企業人材等の地方での活躍推進事業補助金」の事業において、東北の企業様の副業人材の受け入れをサポートしています。

ご興味のある方は下記のメールアドレスまたはお問い合わせページからご連絡ください。

お問い合わせはこちら:https://mkto-will.jp/contact/