副業人材と連携する際に生じる問題は、企業が抱える課題フェーズの違いや大企業か中小企業か等で変わりますが、ここでは一般的な問題点と解決のための工夫について解説していきます。 

優秀な副業人材が働きやすく、受け入れる企業にとってもメリットとなる「環境づくり」について検討する際の参考にしてください。

1.問題点と解決のための工夫

副業人材の受け入れをスタートさせた企業に起こりやすい問題点をまとめてみました。

 

✓ 正社員との協働意識の持たせ方がわからない

✓ 業務の割り振りがうまくいかない

✓ コミュニケーションのとり方がわからない

✓ 副業人材のモチベーションをあげるにはどうしたらいいのか

✓ 業務に対するフィードバックの方法がわからない

 

それぞれについて、もう少し詳しく見ながら、解決のための工夫についても考察していきます。

 

1.正社員との協働意識の持たせ方がわからない 

副業人材に一般社員と同じような協働意識を持ってもらうのは難しく、その必要性も低いでしょう。

重要なことは、「この事業を完成させればこういう成果が得られる」というビジョンを共有することです。

このビジョンの共有については、副業人材と正社員に分け隔てがあってはいけません。

事業に関する情報開示や社内ツールの使用などについても同様です。

「この事業に関しては、自分も社員も格差がない」と認識した副業人材は、自分の業務をスムーズに施行するためにも協働意識を発揮してくれるはずです。

 

2.業務の割り振りがうまくいかない

業務の割り振りがうまくいかない時、大抵の場合、副業人材に社員と同じ仕事をさせようとしていることが多いようです。緊急度が高い業務なのか、重要度が高い業務なのか、だれがどの領域の業務を行うのかというように、ワークフローと担当者を整理することが大切です。

副業人材は、専門性の高いスキルを持ったスペシャリストで、いわば一芸に秀でた存在です。しかし、彼らには本業があり、時間的な制約を伴っているということをきちんと理解しておきましょう。

高い専門性を持つ高単価な副業人材に業務を依頼する場合、緊急度が高く工数の多い業務を任せることは難しいです。副業人材のリソースを最大限活かすためには、工数が少なく、重要度が高い業務を依頼すると上手くワークするでしょう。

 

3.コミュニケーションのとり方が分からない 

副業人材とのコミュニケーションで一番重要なのは、タイムスケジュールの把握です。

このスケジュール管理のやり取りから、相手との信頼関係の醸成を始めましょう。

1ヵ月(1週間)の稼働可能時間や電話・チャットのできる曜日・時間帯、本業やプライベートが忙しい期間などを事前に確認しておくことが大切です。

このタイムスケジュールをベースに、任せる業務の種類や量を提案するよう心がけます。

そのほうが、お互いストレスフリーで効率的に業務をこなしていけるはずです。

 

配慮されていることを感じた副業人材は、こちらの繁忙期には予定以上に稼働してくれることも少なくありません。

相手のスケジュールを見ながら、時には、正社員とともに行く食事や飲み会に誘ってみるのもいいかもしれません。

 

4.副業人材のモチベーションをあげるにはどうしたらいいのか

正社員と同じように、副業人材にとっても、意欲的に業務をこなしていくにはモチベーションが大切です。その人にとって、何がモチベーションとなるのかをきちんと把握しておきましょう

モチベーションにそぐわない業務だけを頼んでパフォーマンスが落ちてしまうことを防ぐことができますし、優秀な副業人材を継続して活用できることにつながっていきます。

なぜ収入アップを一番重要視するのか、どんなスキルアップや新しいチャレンジが目的なのかを確認しておくことは、人柄や性格を知るためにも有効です。

 

5.業務に対するフィードバックの方法

業務に対するフィードバックで一番重要なのは、評価を可視化することです。

評価を可視化するためのタスク管理ツールや社内コミュニケーションツールが自社にある場合は有利になります。副業人材がうまく活用されている企業はITリテラシーが高く、Slackやリモートにも手慣れており定例ミーティングなども実践されています。

これらを導入し効果を得るには様々な壁もあるでしょうが、これからの時代を生き残っていくために挑戦する価値は十分あるでしょう。

 

まとめ 

政府の働き方改革で副業・兼業が推進され、コロナ禍による影響でリモートや在宅ワークの体制が整いつつあります。

副業ニーズは高まり、副業をはじめるハードルは下がっていく今の状況は、これからも続いていくでしょう。 副業人材の時間的な制約を理解しつつ、その高いスキルにフォーカスした環境づくりが急がれます。

 

 

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