なぜ、副業をはじめる人が増えてきたのでしょうか?政府の方針であったり、新型コロナウイルスの流行であったり、様々な理由が起因となり、副業をしやすい環境が構築されてきました。この記事では、副業がなぜ流行っているのか、その理由についてお話していきます。

 

理由1.働き方改革による副業・兼業の促進

2019年4月から、働き方改革関連法が施行されました。

この法律では、「長時間労働の抑制」、「正規労働者と非正規労働者の格差を是正すること」、「柔軟な働き方を実現すること」などが目標として定められ、これからは柔軟かつ多様な働き方を自分で選択できる世の中を実現させることを目的としています。

中でも政府は、副業・兼業の普及に力を入れています。厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成しており、企業が従業員に副業・兼業を申し出された場合の対応方法や、労働者が企業に副業・兼業の申し出をする際のチェックポイントなどをガイドしています。このガイドラインがあることで、企業と労働者との間のトラブル防止に役立っています。

副業ワーカーが増加する背景には、ボーナスの社会保険料アップ、定率減税の縮小・廃止、働き方改革による残業手当が削減など、手取り収入の減少といった要因の他にも、社会情勢の変化に合わせた自身のキャリア形成といったポジティブな理由で副業を選択している人も多いようです。(参照:『副業について考える①-最近の副業情勢-』

 

(出典:厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」)

理由2.ライフシフトという考え方と人生100年時代の到来

2016年、リンダ・グラットンとアンドリュー・スコットによる著書『LIFE SHIFT ―100年時代の人生戦略―』によれば、“日本では2007年に生まれた子どもの半数は107歳まで生きる可能性があると記されています。

長寿化が進むことで、従来の価値観が通用しない時代へと変容しています。そんな現代を生きる皆さんにとって、「100年間の人生をどのように生きるのか」というテーマに向き合うことは、必要不可欠なことになってきます。

これまでは長時間労働に耐え、家族の時間を犠牲にして働くことが美徳とされていました。しかし、働き方改革でも述べているように、政府が改革としてメスを入れることによってこの価値観も大きく変わろうとしています。個人としての選択肢から最も良いものを選んで行動する、余暇と労働のバランスを取って自分らしい人生を歩んでいくなど、自己実現の方法のひとつとして、副業という選択肢が注目されてきたのです。

理由3.新型コロナウイルスと副業の関係

新型コロナウイルスが猛威を奮い、これまでの働き方を見直す必要に迫られました。厚生労働省は感染拡大を防止するために、オフィスに出勤せずに仕事ができるテレワークの推進を行ってきました。

テレワークは主に2種類に分けることができます。一つは従業員がオフィス外で業務を行う「雇用型テレワーク」、もう一つは業務委託型で雇用契約を結ばずにオフィス外で業務を行う「自営型テレワーク」です。例えば、クラウドソーシングなどで業務を委託されるものは、「自営型テレワーク」に該当します。

副業においては、クラウドソーシング等を利用した「自営型テレワーク」の働き方に注目が集まっています。副業は空いた時間を利用して働くので、いかにして隙間時間を有効活用するかという点が重要です。通勤する必要がなく自分の裁量で仕事を進めやすいテレワークは、副業として最適だったのです。

このように、新型コロナウイルス対策としてのテレワーク推進が、副業をする環境の向上にもつながり、結果として副業人口増加の追い風になっていると考えられます。

まとめ

本記事では、副業が流行っている3つの理由についてお話しました。

働き方改革による副業の促進
ライフシフトを通して自分のこれからの人生を考える必要性が出てきたこと
テレワークの推進により、副業をしやすい環境が整ってきたこと

国の施策による副業の促進と時代の変化により、今後ますます副業を行う人の数は増えていくと考えられます。今のうちにあなたに合う副業は何があるか、探してみてはいかがでしょうか?

 

 

第1話『最近の副業情勢』を読む ←|

| →第3話『政府の方針の変化』を読む

その他の記事を読む