副業とは、本業以外で収入を得るために行う就労全般のことを指します。明確な定義はなく、アルバイトや在宅でのビジネスなど幅広い働き方を選ぶことができます。

副業人材の増加

「総務省統計局の就業構造基本調査」によると、全労働人口のうち副業をしている人の割合は、平成29年時点で4.0%で、5年間で0.4ポイント上昇しており、人口にしておよそ26.7万人増加したことになります。

 

雇用形態別で見ると、「正規の職員・従業員」で副業がある方は2.0%(5年間で0.2ポイント上昇、人口にしておよそ6.8万人)、「非正規の職員・従業員」で副業がある方は5.9%(5年間で 0.6ポイント上昇、人口にしておよそ12.7万人)と、それぞれの雇用形態がともに増加傾向にあることが分かります。

 

現在は副業をしていないものの、他の仕事に就きたいと考えている人は平成29年時点で6.4%(5年間で0.7ポイント上昇、人口にしておよそ46.4万人)でした。このように、現在副業をしている人、今後副業をしたい人の割合がそれぞれ増加していることがわかります。

 

(出典:平成 29 年就業構造基本調査 – 総務省統計局)

 

 最近の副業情勢

近年は副業を取り巻く環境が発展しており、働き方改革の推進により副業を解禁する会社が増えてきました。以前のように仕事先に出勤するような働き方ではなく、働く場所を縛られることなく、自宅にいても仕事ができる環境が整ってきたのです。

 

『終身雇用制度の崩壊』、『人生100年時代』などが声高に叫ばれるようになった今、ひとつの会社で定年まで働いて、年金で悠々自適に暮らすということは考えにくくなっています。ボーナスの社会保険料アップ、定率減税の縮小・廃止、働き方改革による残業手当が削減など、手取り収入の減少も起こっています。 

一方で、自身のキャリア形成のために副業を選択する方も少なくありません。『フリーランス白書2019』によれば、「より自分の能力/資格を活かすため」と回答した人が46.3%、「挑戦したいこと/やってみたいことがある」と回答した人が43.8%います。ジョブ型雇用が推進され、スキルに対する価値が高まっている現在において、企業でのキャリア形成(昇進・昇給等)だけではなく、副業やフリーランスとしてのキャリア形成(スキルUPや人脈作り等)を目的に活動している方が増えています。

 

このように、副業が増加する背景には、社会情勢の変化による手取り収入の減少といったネガティブな理由だけでなく、変化に合わせた自身のキャリア形成といったポジティブな理由で副業を選択している人も多いということが言えます。 

 

出典

DIAMOND ONLINE/同じ年収でも「手取り」は15年下がり続けている

フリーランス白書2019

 

まとめ

データを参照しつつ最近の副業事情を考察しました。副業を選択する方の増加、彼らのニーズの多様化、そして働き方改革をはじめとする副業環境の発展などにより、これからも副業に取り組む人は増えていくことが想定されます。

 

                  

|→第2話『なぜ副業が流行っているのか』

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