取材風景

いまをより良くするために、付加価値を生み出す

いまをより良くするためには、産業集積をもっと多様化していく必要があります。そのためにはブルーカラーだけではなく、ホワイトカラーの誘致を進める必要があり、ILCの誘致を推進しています。結論はまだ出ていませんが、今後も推進派の市として行動していく予定でいます。

東京都はすでに過密状態を超えており、これからはリスク分散をしていく必要があるのではないかと考えています。そこで栗原市ができるのは、研究者の移住先としての位置づけです。東北新幹線の駅もあり、交通の便も良いという立地条件をフルに生かし、ブルーカラー、そしてホワイトカラーの誘致をさらに進めていきます。

 

工業だけでなく、農業も栗原市は優れています。中でも一次産品は素晴らしいものを作っています。しかし、付加価値をなかなかつけることができずにいました。これからは米にしても宮城県産ではなく、栗原市産として販売していきます。そのために栗原ハートフルフードプロジェクトを立ち上げ、東京や仙台の一流ホテル等に米や自然薯等の食材を採用してもらうなど、成果も残しています。

 

「住んでよかった」と思える栗原へ。温故知新の精神で、これからをつくる。

起業支援として、ビジネスチャレンジサポート事業を始めました。これは家賃補助や、改装費補助を主としたものです。これにより六日町商店街に10数店が新しく出店することになりました。

また、最近では農業をしたいという方も増えました。そこで宮城県と協力し、栗原市を苔の産地にしようと考え、全国苔フェスティバルも開催しています。苔はジャパニズムの典型なので、欧米の方や中国の方など、インバウンド需要が高く、とても人気があります。そのため今後も進めていこうと考えているもののひとつです。

 

また10カ町村が合併した巨大な市ですから、交通の利便性の確保が大切になります。そこでまずは路線バスの運賃を片道100円にし、公共交通機関の利用を促進しました。さらに高齢者の方向けにデマンド型交通を整備し、往復600円で自宅から病院、歯医者、買い物、市役所に送り迎えをしてもらえるサービスも開始しました。これにより商店街の利用も増え、活性化につながっています。さらには車の利用も減るため、高齢者の免許返納率の向上にもつながっており、100点とは言えませんが、大きな効果があったと感じています。

 

これからの栗原市は「田園文化共生都市」として、自然と最先端の共存を図っていきます。わたしの座右の銘は「温故知新」であり、栗原市の伝統文化に気付き、歴史を大切にすること。そして最先端の産業集積もおこなっていく。一方に傾いてしまうのではなく、バランスの整ったまちづくりを進めていきます。

 

取材風景

 

栗原市の伝統を大切にしながら、最先端のものにも目を向け、まちづくりを進める千葉市長。

未来を見据えた戦略と、ふるさとを愛する姿勢がとても魅力的でした。

貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!