今回の首長インタビューは、宮城県角田市の大友喜助市長。

角田市では、道の駅が新たにオープンするなど、市の魅力発信と交流人口拡大に力を入れています。

角田市の魅力や、道の駅オープンまでのいきさつについて大友市長にお聞きしました!

角田市 大友喜助市長

角田市職員を経て2008年より現職。
角田市「ようこそ市長室へ

 

角田市の地域資源について探り続けた職員時代

 

市長就任以前は角田市の職員として働いていた大友市長。
中でも、「角田市の地域資源は何なのか?」、「どうすれば個性あるまちをつくれるのか?」といったことに情熱を傾けていました。

昭和50年に角田市役所の職員として働きはじめ、福祉や教育、企画など、市役所の仕事を一通り経験しました。

企画課にいた10年の間に、角田市を他の地域や自治体と比較したところ、まだまだ弱く、競争に勝てないと思うことがありました。

そこで、まちづくりについて深く学んでみたくなり、福島大学大学院地域政策科学研究科の修士課程を修了しました。

研究テーマは「自治体の個性化戦略と、その実現システム」です。

全国の市町村の総合計画について調べ、「どのようなキャッチフレーズを掲げているのか」、「それをどのようにして実現しようとしているのか」というようなアンケートを採った結果、地域特性に応じたキャッチフレーズの掲げ方や、まちづくりの目標があるということが分かりました。

例えば、都市部は「自然環境が良いまちを作る」と掲げているのに対し、農村部や地方は、都市的な要素を掲げています。

要するに、自分の自治体に無いものを求めているということです。

それを実現するための手法としては、そのまちの個性を地域資源として全面に出していくという流れになります。

では角田市の地域資源は何なのか、ということが長い間私の中のテーマでした。

その中で、やはり予算を組める市長でないと、角田市の個性を発揮できるまちづくりを実現できないのではないかと感じるようになり、市長に立候補しました。

角田ならではの「5つの“め”」

 

上述のように、角田市の地域資源を探り続けていたという大友市長ですが、市長になってからは、市の地域資源として「5つの〝め〟」の発信を進めています。

『5つの〝め〟』とは、『米』『豆』『梅』『夢』『姫』の末尾を取ったものです。

『米』と『豆』については、どちらも仙南地域トップの生産量であることに由来しています。

『梅』は、産地として長い間努力してきて、今や角田と言えば梅干しということは定着しています。

『夢』は、角田市にある『JAXA角田宇宙センター』を表します。日本で唯一のJAXAのエンジン研究開発部門があり、まさに宇宙開発という『夢』の実現を担う場所です。

『姫』は、伊達政宗公の次女で、角田石川家の3代目当主に嫁いだ牟宇(むう)姫のことです。歴史的にも、この地域は伊達家と角田石川家の強いつながりが背景にあり、発展してきた部分があります。

これらの5つの地域資源を全面に出し、情報発信を続けたことで、角田市がどういうまちなのかを、徐々に知ってもらえるようになりました。

市長になりもうすぐ12年が経ちますが、ここまで来るのに10年かかりました。

私だけではなく、職員たちからもさまざまなアイデアを出してもらって、今の状況を創り出すことが出来ました。