首長インタビュー第15弾は、山形県東根市の土田正剛(つちだせいごう)市長。

土田市長は、今期で6期目を迎えるベテラン首長です。

市民から支持され続けるための秘けつや、東根市の今後の展望について、お話しいただきました!

東根市 土田正剛市長

山形県議会議員を経て、1998年9月より現職。
現在、山形県市長会会長、全国公立学校施設整備期成会会長も務める。

 

 

インタビュアー・執筆:佐藤桃子

東北大学経済学部在学中。

2018年2月にMAKOTOグループにインターンとして参画。地方自治体向け新規事業開発、広報等の業務に従事。

自民党山形県連のホープから東根市長に

ーー元々は山形県議会議員を務めていらっしゃったとお聞きしています。「いずれは東根市長になりたい」と当時から考えていたのでしょうか?

いえ、最初から東根市長になろうとは考えていませんでした。
45歳の時、自民党山形県支部連合会の中で最も早く幹事長になりました。
その頃は個性的な先輩方がいっぱいいらっしゃり、県連をまとめるのは物凄く大変でした。
49歳の時に、山形県知事選があったのですが、当時の板垣知事から、「土田を知事に推したい」とはっきり言われました。
その言葉を受けて知事選に立候補したのですが、落選してしまいました。

 

ーーその後どういった経緯で東根市長に就任されたのですか?

実は参議院議員選挙に出馬することも検討していました。
しかし、衆議院の優越があるために、相対的に権限が限定されている参議院にはあまり魅力を感じませんでした。
一方で「地元の東根市に恩返しをしたい」という強い想いがあったので、市長選にチャレンジすることに決めました
結果として当選し、これまで6期連続で、無投票当選させていただいています

支持され続ける理由は「実現力」

 

ーー6期に渡って市長を務められているとのことですが、長く支持されるための秘けつがありましたら教えてください。

それは、1期ごとに成果を出しているからではないかと感じています。

市長就任当初から子育て支援に取り組み、関連施設も数多く整備しています。

この表は、1期目から5期目までに実現させた主要な施設についてまとめたものです。

このように、1期ごとに公約に掲げたことを実現しています。

主要な施設
1期(1998年~2002年) 総合保健福祉施設「さくらんぼタントクルセンター(※)」の企画
2期(2002年~2006年) 『さくらんぼタントクルセンター』建設
3期(2006年~2010年) 消防庁舎・学校給食センター・新設小学校の整備
4期(2010年~2014年) 東桜学館中学校・高等学校の実現
屋外遊戯場あそびあランド整備
5期(2014年~2018年) 図書館・美術館等合築施設まなびあテラス整備

※さくらんぼタントクルセンター:屋内遊びセンター「けやきホール」、子育て支援センター、ファミリーサポートセンター、市の保健福祉機能が集約された施設。

さくらんぼタントクルセンターホームページ」より

 

ーー3期目には同時に3つの施設を整備していますが、資金はどのように調達されたのですか?

PFI方式(※)によって3つの施設を整備しました

みなさんが家を建てる時に、多くの場合は現金ではなく、銀行と長期ローンを組まれることと思いますが、PFI事業では、それと同じように自治体が民間企業とローンを組むような形になります。

どんなに財政に困っていない自治体であっても、これら3つの施設の整備を同時期に行うことは不可能です。

そこで、PFI方式を採用することで3つ同時期に進められるのではないかと考え、実現させました。

※PFI(プライベイト・ファイナンス・イニシアティブ)
公共施設等の設計、建設、維持管理及び運営に、民間の資金とノウハウを活用し、公共サービスの提供を民間主導で行うことで、効率的かつ効果的な公共サービスの提供を図るという考え方(出典:日本PFI・PPP協会ホームページ「PFI・PPPとは」)